恋の彗星―僕が彼女と結婚した理由―
2―メールアドレス
「失礼します」

入江さんと一緒に、押切円の楽屋に入った。

「沼波さんをお連れしました」

押切円が僕を見る。

「あー、やっぱりだー!」

僕を見た瞬間、彼女が言った。

やっぱりって何だよ。

失礼だな。

「失礼ですよ」

一瞬僕が言ったのかと思ったけど、入江さんだった。

ビビった…。
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