恋の彗星―僕が彼女と結婚した理由―
「主任、お電話です」

部下が僕を呼んだ。

「わかった、すぐ行く」

僕は事務室へと向かった。

この春、主任に出世したばかりの僕。

でも主任と言うのは名ばかりだ。

実際の主任の仕事はただの雑用係りと言う感じだ。

「お電話代わりました、主任の沼波です」

「おお、久しぶりだな」

相手は本社の上司だった。
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