恋の彗星―僕が彼女と結婚した理由―
そう言えば、今回のイメージキャラクターは聞いていなかったことに気づいた。

「わかりました。

何時におうかがいすればよろしいでしょうか?」

デスクの引き出しからメモとボールペンを出し、準備する。

「明日の午前11時に『エンペラーホテル』の鶴の間でキャンペーンを行うそうだ」

「はい、明日の11時ですね」

有名高級ホテルでやるとは、さすが『五十嵐宝石店』である。

「じゃ、遅れないようにな」

「はい、わかりました。

お電話ありがとうございました」

ガチャッと、電話が切れる。
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