恋の彗星―僕が彼女と結婚した理由―
えっ?

一瞬疑った僕だったけど、その場限りのウソなのかも知れないと否定した。

円はモデル、僕は冴えない店員だから。

「彼とはキャンペーンの時に出会いました。

彼と目があった時、ビビビッって感じたんです。

それからあたしの方からではありますが、彼とアドレスを交換し、何回か食事をしました。

本当に食事だけです。

何故なら」

フラッシュの連続。

にも関わらず、円はしっかりと前を見ていた。

まるで、僕を見ているみたいに。
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