恋の彗星―僕が彼女と結婚した理由―
円は最後に頭を下げると、マイクを置いてその場を去った。

「主任」

テレビから視線を離す。

「告白されちゃいましたね」

「主任も捨てたもんじゃないですねー」

冷やかしを受けた。

「は、ハハハ…」

僕は笑うしかなかった。


昼休み。

僕は円に電話をした。

そして、自分の気持ちを伝えたのだった。

もちろん、円には泣きながら喜ばれた。
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