【短編】保存メール
音楽の時間。
〜柚side〜
「お前、声低いな。俺の方が高い。女なのにキモっ」
なにがきもいんだよッ。
自信満々で、あたしに対抗意識をもってバカにしてくる。
「うざッ。そんな高い声を男が出す方がキモイわッ!」
でも、あたしが唯一本心を言える相手。
「桐島、篠崎、うるさいッ!」
すごい高い声で、先生がどなった。
最悪だ。あたしの通知表、オール「5」計画が…
はぁ。
「お前、好きな奴いんの?」
「さぁね。」
ちょっと話さないでよ。
「居るんだ。誰?」
誰も居るとか言ってないし。
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