ロイヤル☆
「所詮、餓鬼は餓鬼らしくしてろっての」
そう言って彼女はポケットからカッターを出す
ここは路地裏
人通りの少ないうえ、薄暗い
ここ、こんなに暗かったっけ―――…
辺りを見ると彼女と私だけ
きっと面子は逃げて行ったんだろう
私のせいで
私のせいで
傷つけることになった…
「黙ってんじゃねーよ。それとも…ビビった?」
ふん、と鼻で笑う
そして、私の腕にカッターの刃を近づける
これ位で済むなら…そう、思った