終わらない恋になれ
一晩経っても、三日過ぎても。あれから二週間が経っても。
ここに常陸が帰ってくることはなかった。
それでも待ち続ける私は、誰の目にも馬鹿な女に映るだろう。
…言ってやりたいことが山ほどあるんだ。
「血を吸われたのが怖かったんじゃないんだよ」
確かに、痛かったけどね。
「常陸の目が、私のことをちゃんと見ていてくれなかったからさ」
“私”をちゃんとその綺麗な緑色の瞳に移してくれていたなら。
もしそうだったとしたら、私はきっと受け入れてたよ。
心も身体も常陸を満たしてあげれたよ。
―――全部全部、今は伝わらない言葉ばかり。
それでも私は、馬鹿みたいに繰り返していた。