終わらない恋になれ
12th 紅い雫の流れる夜に
「―――殿下。透子様は解毒を終えたばかりで体調も完璧ではないと、殿下が一番気遣うべきなのですよ?なのによもや…」
完全にお説教モードに突入してしまった日向さんを、私はベッドに横たわった状態ではらはらしながら見つめていた。
「…わかったから、透子の前でこれ以上は勘弁してくれ」
「であればおわかりになりましたね?あと数日は我慢なさい!」
そして当の本人、常陸はベッド横でイスに座りながらうなだれて日向さんのお説教をおとなしく聞いている。
…あのあと、呼吸もままならないような激しいキスに私は気を失ってしまった。
再び意識が戻ったときには私はベッドの中で、心底申し訳ないといった顔で私の様子をうかがう常陸を目にすることになったのだ。