終わらない恋になれ





その後、私と常陸は再び手を繋いで繁華街のほうに向かおうとした。…が、常陸のほうが時間切れになってしまい日向さんが迎えに来てしまったため、また今度来ようと約束をして屋敷に帰ることとなった。




―――そうして、夜。










いつも通り常陸の部屋で、浴室に向かった常陸を待っていると窓ガラスがカタカタと音を鳴らした。


(風…?)


そう思って近づけば、窓の外には日中会ったばかりの婆さんの姿があって、私は思わず悲鳴を上げてしまうところだった。



「お、ぬし一人とはなんとも都合がよい」


そう言うと婆さんはガラスをすり抜けて部屋に入り、私の目の前に立つとなにやら小さな箱を差し出した。





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