終わらない恋になれ
常陸の部屋に降り立った私はそのままイスに座らされ、常陸と向かい合う。
テーブルの上にはあらかじめ用意されていたティーセットがあって、常陸はティーカップを手に取ると、目を細めて口を付けた。
「…そういえば、俺の年齢を教えていなかったな」
おもむろにそう告げられ、私ははっとする。
…そうだ、そういえば今まで常陸の年齢を聞いたことがない。てっきり私より4〜5歳上くらいかな、なんて思ってはいたけど。
私がまじまじと常陸を見ていると、カチャリとティーカップを置く音と同時に常陸は答えた。
「ヴァンパイアの寿命はおよそ一千年。俺は今年200と28歳、だったかな」
え。
「―――え!?」