終わらない恋になれ





見えない。
見えない見えない見えない!!


だって普通そんな年齢ならしわしわのおじいちゃんに………



「馬鹿が」


「…痛っ!」


口をあんぐりと開けて常陸を見る私にデコピンが入る。
多少は手加減されたはずなのにジンジンと痛む額を手で撫でていると、私の手の上から常陸も撫で始めた。



「俺がヴァンパイアだということを忘れたのか?…まぁいい。ヴァンパイアはある程度成長すればそこで成長が止まる。そうして、永い時を生きていく生き物だ」




だから、とそこまで一気に話した常陸だったけど、急に言いよどんで私の指先を掴む。
そうして引き寄せ、その指先に唇を落とすその仕草がまた様になっていて、私はもう何も言わずその姿を見つめていた。





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