終わらない恋になれ





「…透子は、俺のものだ」


そうつぶやきながら、飽きることなくキスを続ける常陸。


深く口づけては私が息苦しくなってくるタイミングで唇を離し、私が息を吸ったのを確認してまた口づけて。
そうやって何回も何回もキスをするから私の頭は真っ白になって今にも弾け飛んでしまいそうで、私のまなじりからは生理的な涙が流れた。



「―――も、無理ぃ……………」


「…駄目だ。もっともっと味わわせろ」


そういうと次の瞬間にはベッドに押し倒され、はだけた胸元に甘噛みをし続ける。
噛んだ痕をベロリと舐め上げたところで、ようやく常陸の顔が私から離れていったかと思うと、薄く笑いながらこう言ってきた。



「ヴァンパイア化させるチャンスは一度。…俺と透子が初めて交わった晩に、繋がりながら俺の血を透子の体内に流し込むんだ。―――卒業まで待つつもりだが、我慢できなかったらそのときは諦めろよ」





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