終わらない恋になれ
4th 原因不明の嫉妬心
「暇だ」
―――ヴァンパイアの王子・常陸が我が家にやってきてから一週間が経った。
だからといって私の生活に大きな変化があるわけでもなく、家事に大学にアルバイトにと忙しい毎日を送っていた。
一方常陸はというと、ずっとこの部屋に引きこもりゲームをしたり本を読んだりしていたらしいけどいよいよする事がなくなったらしい。
バイトから帰ってきた私にいきなりそう告げた。
「だったら家事の手伝いでも」
「俺に下働きじみたことをやれと?」
「…ですよねー」
家事は全くやったことのないという常陸にやらせても仕方ないと思ってはいたのだが、ここまではっきり拒否されて私はイラっとしてしまう。