終わらない恋になれ





…うん、疲れてんだよね?
そうだそうだ。最近レポート提出のラッシュが終わったばかりで寝不足気味だし、これは幻なんだきっと。


そう思ってバッグをかごに入れ急いでペダルに足をかけ逃げようとした。
しかし次の瞬間、私の背中に何かが衝突する。



「待て、俺ひとりこのような場所に置き去りにする気か!俺も連れていけ!」


「ぎゃあ!………わ、わかった、わかったから背中は…っ、」


小人は私の背中に飛びかかったらしく必死によじ登ってくる。
背中が弱い私にしてみたらこの動きは反則だ!




(…どうせ幻、明日には消えてるだろうな)


そう思い直すことにした私はその小人を再び自転車のかごに入れ、アパートまでの道のりを進むことにしたのだった。





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