終わらない恋になれ
私がそう言うと、常陸は私が帰ってきたときからついていたテレビを見ながら口を開く。
「国では常に執務に追われていて、このように暇を持て余すことなど初めてだからな。人間風情の集まりというのは不満だが、何か俺の興味をそそるものもあるだろう」
あっさりとそう言いきった常陸に私は口をあんぐりとさせた。
…え、乗り気?
「―――む、無理無理無理無理!アンタなんて連れてっ、た、ら…」
慌ててそう言いかけた私だったけど、ばっとこちらを振り返りものすごく不機嫌そうな表情で私をにらみつける常陸にもう何も言えなかった。
「…貴様から言い出したくせに早々と撤回か?」
「イエ…」
ああ、もうどうにでもなれ。