終わらない恋になれ
そちらに目をやると、日光に透ける黄金色の髪が今日も綺麗な私の数少ない男友達、暁(あきら)が手を振りながらこちらに近づいてきていた。
私の隣にいる常陸は暁の姿を黙って見つめていたけど、正直周りの空気が張りつめていくようで私はゴクリと唾を飲んだ。
けれど常陸の姿に気づいてはいないのか、暁はいつも通りの馴れ馴れしい態度で私の肩を掴んで。
「今日も透子に会えて幸せだなぁ!…ってあれ?こちら、透子の知り合い?」
暁がそう話しかけてきた一拍後、私の身体は常陸の立つ側にグラリと揺れる。
「俺のものに馴れ馴れしく手を伸ばさないでいただきたい」
―――次の瞬間聞こえてきたのは地を這うような常陸の声。
常陸の腕の中に閉じこめられながら、私はその言葉を聞いて。