終わらない恋になれ
(………お、俺の!?)
予想もしていなかったその言葉に私の思考回路が一気にショートしてしまう。
背中から伝わる常陸の体温がついさっきショートした思考回路の回復を遅らせる。視線だけ上に向けると、鋭いまなざしで暁をにらみつける常陸の横顔だけが見えた。
「…あ、あれ?透子、彼氏?俺というものがありながら」
一触即発な空気の中そう言える暁の神経を疑うわ、なんて思いつつ口をぱくぱくさせているといっそう機嫌を悪くしたらしい常陸が顔をしかめる。
「ほう。…なぁ透子、あの男は貴様の恋人かなんかなのか?」
その問いに、私はちぎれんばかりに首を横に振った。