終わらない恋になれ
―――暁の馬鹿!
確かに常日頃口説き文句のようなことばかり言ってくるやつだったけど、よりによって今、爆弾落とさなくても!
そう考えつつ常陸のそばから離れようとしても、がっしりホールドされてしまっていてはなれられなくて。
ぐっと力のこもる腕に、私は不覚にもときめいてしまった、けど。
「………暁、私急いでるから!またね!」
気づけば注目を浴びまくりな私たち。
それにいち早く気がついた私は、私の腰に回されてる常陸の腕を掴んでその場から走り去った。
暁が何か叫んでいるけど、そんなの聞いてる余裕はない。
…ごめん、暁!
私は常陸の腕を掴んだまま当初の目的だった図書館前のベンチまで走りきり、その場にしゃがみ込んだ。