終わらない恋になれ
この感情は、鍵だった。
この楽園が崩れ落ちる鍵。
最果ては、もうここまで来ていた。
「―――――っ!」
俺は、のどの渇きに目が覚めた。
辺りを見渡せばすっかり暗闇が広がっていて、深夜を迎えているらしいことに気がついて。
そこでふと、いつも以上に夜目が利いていることに気がつく。
静かに起き上がると、ベッドから少し離れたところに陣取って眠る透子を見つけた。
…しかし、暗闇に浮かび上がる白い首筋を目に留めた瞬間、身体の奥から抑えきれなくなりそうな衝動がせり上がって。