終わらない恋になれ
何も言えず涙だけ泣がす私を見て、常陸の口からは馬鹿にしたような笑い声が漏れた。
「………怖いか?だろうな、こんなに泣いて。可哀想に」
そう言うと、私の首筋に顔を埋めてべろりと舌を這わす。私の背中に腕を回した頃には、何か鋭いものが今にも私の肌を貫こうとしていて。
「―――――、ッ!…ぅ………」
一瞬だった。
プツンと肌の裂ける音と同時に、私は身体が冷たくなっていくのがわかった。
痛みはほんの一瞬で、あとはひたすら熱くて。
頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなって。
…しかし数拍置いたのち、私の身体は再び床に投げ出されていた。