午前0時、夜空の下で
鏡を見つめて髪を梳いていたミスティアが、ポツンと呟いた心を真剣な眼差しで振り返る。

「……ココはそう思っちょんの?」

首を傾げるミスティアの目に、泣きそうな心が映る。

「わかんない……。ただ、逢うのが怖い。どんなに想っても、私を見てくれるとは限らないでしょ? 今は私のことを考えてくれてるけど、これから先、もっと綺麗な人が現れるかもしれないじゃん。そうなったら、どうすればいいの? ……そう思うんだけど、それでも」

はたはたと流れ落ちる涙を、ミスティアは黙って見つめた。

「逢いたいよ」

目元をぐいっと拭い、心もミスティアに目を向ける。

「……じゃあ、逢いに行けばいいやん。好きなんじゃろ?」

「……え、」
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