午前0時、夜空の下で
あまりにもあっさりと掛けられた言葉に、唖然とした。

「二度とその面見せんじゃねぇ!とか言われたんじゃないやろ? ……まぁ、アタシだったらそんなん言われても気にせんけど」

呆然と立ち尽くす心に、ミスティアは溜息をつく。

「そもそも、何で自分にそこまで自信がないと? ココ、アンタをふる男なんてそうそういないじゃろうに」

相変わらず美的感覚が狂っているミスティアは、呆れたと言わんばかりに首を振る。

心は思わずムッとし、言い返そうと――……

「ミスティア! ココ! 店に出るんでしょ!? いつまで支度してんの!!」

アシャンの怒鳴り声に、心たちは慌てて支度を始めたのだった。






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