午前0時、夜空の下で
「あたしたちも、さっさと食べちゃおう。炊事洗濯から農作業まで、仕事はいっぱいあるから覚悟しててね!」

心は黎明館でも炊事洗濯をしていたが、農作業はまったくしたことがない。

琅では自給自足なのかと問えば、ミルフィーユの苦笑が返ってきた。

「ウィーザーが町に出て、普通に買い物するわけにはいかないよ。……王族みたいに強い魔力があれば楽だろうけど、あたしたちは火を出すくらいが精一杯だしね」

ふうんと頷いて、心はようやく料理を一皿平らげる。

こうして、心はウィーザーの一員となったのだった。










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