午前0時、夜空の下で
低い声で守護人に囁かれ、ミスティアはピクリと肩を跳ね上げた。

抵抗を止め、静かに手足を下ろす。

「……ココがおらん」

ボソリと吐き出された一言は、その場を凍りつかせた。

「どういうこと? ……ココ、どこか別の場所に隠れてるんじゃないの? キシナがあの子を、ほかの場所に避難させたんじゃないの!?」

大声を上げたノーラの口を、守護人が慌てて塞ぐ。

「っ、説明しぃや!」

ミスティアが守護人たちをキッと睨み付けると、彼らは困ったように顔を見合わせ――……

「……わかった。とりあえず場所を変えよう」

そう言って頷いた時には、外の反乱もようやく落ち着きを取り戻しつつあった。
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