午前0時、夜空の下で
夜風は冷たく、少女の亜麻色の髪を微かに揺らす。
「お元気そうで安心しました。でも、そろそろお部屋に入りませんか? お体を冷やしてしまいます」
笑みを浮かべつつも心配そうにノーラが声を掛けるが、嫌だとにべもなく断られてしまう。
クルシェナが落胆の溜息をついた。
そんなとき、ノーラたちの背後で様子をうかがっていたミスティアが、ひょっこりと顔を出す。
「ヴェルディ、様?アタシはミスティア。ノーラと黎明館で働いとってん。よろしくな?」
相手が一国の皇女であってもまったく無頓着な態度のミスティアを、ヴェルディは興味深そうに見つめた。
光を受けて、浅葱色の瞳が煌めく。
「あなた、黎明館で働いていたということは……もしかして、レインお兄様の?」
「お元気そうで安心しました。でも、そろそろお部屋に入りませんか? お体を冷やしてしまいます」
笑みを浮かべつつも心配そうにノーラが声を掛けるが、嫌だとにべもなく断られてしまう。
クルシェナが落胆の溜息をついた。
そんなとき、ノーラたちの背後で様子をうかがっていたミスティアが、ひょっこりと顔を出す。
「ヴェルディ、様?アタシはミスティア。ノーラと黎明館で働いとってん。よろしくな?」
相手が一国の皇女であってもまったく無頓着な態度のミスティアを、ヴェルディは興味深そうに見つめた。
光を受けて、浅葱色の瞳が煌めく。
「あなた、黎明館で働いていたということは……もしかして、レインお兄様の?」