午前0時、夜空の下で
意気揚々と自己紹介を済ませたミルフィーユは、再び畑を耕し始める。
心も頷いて鍬を手に取るが、ジュリアは戸惑ったように首を傾げた。
それに気づいたミルフィーユが、ぽかんと口を開いた。
「……え!? もしかして、ジュリアもやったことないの?」
黎明館で働いていた心はともかく、平民で農作業の経験がない者などめったにいない。
生まれだけでなく、育ちも貴族なのか?
「……毎日どんな生活してたのよ?」
今更だが綺麗な白い手足に気づき、ミルフィーユは好奇心を隠しもせずに詰め寄った。
「毎日って……森の中で、木の実を食べたり、泉の水を飲んだり、……走り回ったり、かな?」
「……」
「……森?」
ヒクリと口元を引き攣らせ聞き返した心に、そうそう、とジュリアはアッサリ頷いた。
心も頷いて鍬を手に取るが、ジュリアは戸惑ったように首を傾げた。
それに気づいたミルフィーユが、ぽかんと口を開いた。
「……え!? もしかして、ジュリアもやったことないの?」
黎明館で働いていた心はともかく、平民で農作業の経験がない者などめったにいない。
生まれだけでなく、育ちも貴族なのか?
「……毎日どんな生活してたのよ?」
今更だが綺麗な白い手足に気づき、ミルフィーユは好奇心を隠しもせずに詰め寄った。
「毎日って……森の中で、木の実を食べたり、泉の水を飲んだり、……走り回ったり、かな?」
「……」
「……森?」
ヒクリと口元を引き攣らせ聞き返した心に、そうそう、とジュリアはアッサリ頷いた。