午前0時、夜空の下で
「私、森に住んでるのよー。健康的でしょう?」

そうですねと頷くこともできず反応に困った心たちは、とりあえず聞かなかったことにした。

「あー……うん。じゃ、とりあえず私たちと同じようにやってみて」

いろいろと思うところはあったものの、これ以上仕事を休むわけにはいかないと、心たちは再び手を動かし始めたのだった。



「今日はこの辺で終わろっか」

ミルフィーユがポツリと零した一言で、心はその場に座り込んだ。

「こんなに体を動かしたの久しぶりかも。明日は絶対筋肉痛だよ……」

精根尽き果てたと言わんばかりの心の様子に、ミルフィーユは苦笑する。
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