午前0時、夜空の下で
「ココ、ミルフィーユに……新入りか。まだ終わりそうにねぇから、しばらく外に出てな」

追い出そうとする男を振り返り、ミルフィーユは不満げに頬を膨らませる。

「あたしも聞きたい! 次に起こす反乱の話し合いでしょ!? 手伝う!!」

外には絶対に出るまいと足で踏ん張り、強い視線をリーダーへと向ける。

「――駄目だ」

リーダーは真っ直ぐにその視線を受け、逸らすことなくミルフィーユを突き放した。

「なんで? あたしもウィーザーの一員なんだよ? 仲間なのに、手伝うことすら許してくれないの!? 参加したいなんて言わない。でも手伝うくらいは――」

「駄目だ」

ミルフィーユの言葉を遮り、リーダーは脇に立ち尽くしていた男に“出せ”と合図する。
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