午前0時、夜空の下で
「アルジェン……?」
問い掛ける心に促され、アルジェンは剣に手をかけて両脇に控えていた兵士に扉を開けるよう指示した。
重厚な扉が二人の兵士によって、ゆっくりと開かれていく。
開いた隙間から何か煌めいたものが見え、心は思わず後退さった。
「やめろ、クロスリード!!」
即座に声を上げたアルジェンが腰に佩いていた剣を抜き、振りかかってきたものを受け止める。
そこには煌めく剣を握ったクロスリードが、表情を消して立ちはだかっていた。
受け止められた剣を即座にいなし、彼は再び剣を向けてくる。
その冷めた瞳が自分に向けられていることに気づき、心はびくりと肩を跳ね上げた。
「クロスリードさん」
「やはり陛下を殺しに来たか、忌まわしき王妃の魂を受け継ぐ女が」
問い掛ける心に促され、アルジェンは剣に手をかけて両脇に控えていた兵士に扉を開けるよう指示した。
重厚な扉が二人の兵士によって、ゆっくりと開かれていく。
開いた隙間から何か煌めいたものが見え、心は思わず後退さった。
「やめろ、クロスリード!!」
即座に声を上げたアルジェンが腰に佩いていた剣を抜き、振りかかってきたものを受け止める。
そこには煌めく剣を握ったクロスリードが、表情を消して立ちはだかっていた。
受け止められた剣を即座にいなし、彼は再び剣を向けてくる。
その冷めた瞳が自分に向けられていることに気づき、心はびくりと肩を跳ね上げた。
「クロスリードさん」
「やはり陛下を殺しに来たか、忌まわしき王妃の魂を受け継ぐ女が」