午前0時、夜空の下で
長剣であるにも関わらず重さを感じさせない魔剣――新月は、不思議と心の手に馴染む。
だがのんびりと剣を眺めていた心に、一陣の風が降りかかった。
身体が自然と動き、妃月が振り下ろした剣を新月が受け止める。
甲高い音が響き、心は重さに耐えきれず水張りの床に崩れ落ちた。
水飛沫が飛び散る中、妃月は一瞬の躊躇もなく再び剣を向けてくる。
操り人形のように、心の腕も自然とそれを受け止め薙ぎ払った。
「なに、これ……身体が勝手にっ」
新月を離そうとしても、心の手はピクリとも動かない。
座り込んだ心を浮き上がった新月が無理やり立ち上がらせ、何度となく妃月の方へ動こうとする。
――魔剣新月が心を操り、魔王を殺そうとしている?
だがのんびりと剣を眺めていた心に、一陣の風が降りかかった。
身体が自然と動き、妃月が振り下ろした剣を新月が受け止める。
甲高い音が響き、心は重さに耐えきれず水張りの床に崩れ落ちた。
水飛沫が飛び散る中、妃月は一瞬の躊躇もなく再び剣を向けてくる。
操り人形のように、心の腕も自然とそれを受け止め薙ぎ払った。
「なに、これ……身体が勝手にっ」
新月を離そうとしても、心の手はピクリとも動かない。
座り込んだ心を浮き上がった新月が無理やり立ち上がらせ、何度となく妃月の方へ動こうとする。
――魔剣新月が心を操り、魔王を殺そうとしている?