午前0時、夜空の下で
妻の肩を抱いたまま、昴は鋭く佐伯を睨む。
病み上がりの佐伯が悪いわけではないが、責めずにはいられない。
「心はまだ子どもです。女王なんて無謀にもほどがあるし、魔族なんてわけのわからないものにあの子をくれてやるつもりはありません」
「お父さん、この鳥しゃべるよ。なんかちょいちょい変な日本語が入ってるんだけど、これ絶対心の仕業だって」
「リーヴルってカメラ持てる? ねーちゃんに魔界の写真撮ってきてほしいなー」
『イヤ! オモイノキライ! ショータノバカ! コノスットコドッコイ!!』
「てめえさっきからなんで俺にはそう喧嘩腰なんだよ!! 焼き鳥にして食うぞ!」
昴の真剣な表情が、後ろで交わされる会話によってとたんに情けないものとなる。
病み上がりの佐伯が悪いわけではないが、責めずにはいられない。
「心はまだ子どもです。女王なんて無謀にもほどがあるし、魔族なんてわけのわからないものにあの子をくれてやるつもりはありません」
「お父さん、この鳥しゃべるよ。なんかちょいちょい変な日本語が入ってるんだけど、これ絶対心の仕業だって」
「リーヴルってカメラ持てる? ねーちゃんに魔界の写真撮ってきてほしいなー」
『イヤ! オモイノキライ! ショータノバカ! コノスットコドッコイ!!』
「てめえさっきからなんで俺にはそう喧嘩腰なんだよ!! 焼き鳥にして食うぞ!」
昴の真剣な表情が、後ろで交わされる会話によってとたんに情けないものとなる。