午前0時、夜空の下で
昼と言えば人間界の真夜中に当たる時間帯である。
どうしてもわからないところがあってクロスリードに尋ねるうちに、日が高く昇ってしまったのだ。
彼も今日はつらいかもしれない。
「そういえば私……この部屋に戻った記憶、ないなあ……」
そんな心の台詞に溜息をついて、妃月は顔を顰めた。
「途中で寝たらしい。わざわざクロスリードがお前を抱えて、この部屋に運んできた」
……その、行為に。
妃月が不快を示し、クロスリードが数時間立ち上がれない程の恐怖を与えられたことなど、露ほども知らない心は。
「え!? じゃあ後で、クロスリードさんに謝らないと! そうそう、お礼も」
そう、無邪気に笑ってしまった。
「……そうか」
色気を含む、だがいつもよりずっと低い声に、心はようやく何かおかしいと気づいた。
腕を強く引かれて妃月に倒れ込んだ心の項を、ゆっくりと舌が這う。
どうしてもわからないところがあってクロスリードに尋ねるうちに、日が高く昇ってしまったのだ。
彼も今日はつらいかもしれない。
「そういえば私……この部屋に戻った記憶、ないなあ……」
そんな心の台詞に溜息をついて、妃月は顔を顰めた。
「途中で寝たらしい。わざわざクロスリードがお前を抱えて、この部屋に運んできた」
……その、行為に。
妃月が不快を示し、クロスリードが数時間立ち上がれない程の恐怖を与えられたことなど、露ほども知らない心は。
「え!? じゃあ後で、クロスリードさんに謝らないと! そうそう、お礼も」
そう、無邪気に笑ってしまった。
「……そうか」
色気を含む、だがいつもよりずっと低い声に、心はようやく何かおかしいと気づいた。
腕を強く引かれて妃月に倒れ込んだ心の項を、ゆっくりと舌が這う。