午前0時、夜空の下で
メイジーはその様子を見届けると、静かに部屋を出ていった。

クス……クスクスクス………

小さな笑い声と共に。

夜はまだ、始まったばかり。

異変に気付いた者など、一人もいない。

――否、ただ一人、この世の神と名高い魔王だけは。

空に浮かんだ月を見上げ、不愉快だと言わんばかりに眉を顰めていた。








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