君がいた夏


「やっぱり、あなたは強いわ……」

紀衣さんはそれだけ言って私の肩に頭をのせる。

泣いて、いるのだろうか…



「ありがとう、菜穂ちゃん……」




そう小さく呟いた声が私の体に響いた。




それから紀衣さんと別れをつげて家に向かった。

そしてその夜
私は明日のクリスマスの事を考えながら
眠りについた……

――――明日が良い一日になりますように……







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