君がいた夏
それから私たちは食事をして
最後に見ることにいた大きなクリスマスツリーを見に二人で歩いていく。
「うわぁ」
思わず感嘆の声をあげる。
やっぱり夜見ると違うな…
先輩も見入ってるようだった。
そんな先輩を見つめていて気づく。
「あ」
「ん?」
「先輩にクリスマスプレゼントがあるんです」
「ほんと?」
先輩は嬉しそうに微笑んだ。
私は包装された袋を取り出して、渡す。
「……ありがとう……めっちゃ嬉しい…」
先輩の顔が少し赤く見えた。
「あけて、いい?」
「はい!」
私も嬉しくなって満面の笑みでうなずく。
私が先輩に選んだのは
プレートにシルバーの宝石がついたネックレスだった。
「こんな良いもの、いいの?」
「先輩のために買ったんですから」