君がいた夏


―――――――7年後



「ほら、準備は大丈夫なの?」
「……これ変じゃない?」
「全然平気よ、綺麗」


私は24才になり
大学は短大だったので2年前に卒業。

そして…
今日、私は白いドレスに身を包む。

「……まったく、菜穂がお嫁ねー」
「何よ」
「ううん、何でもない」
「………お母さん、今までありがとう」

私がそういうとお母さんはハンカチを取り出して
涙をぬぐう

「もー泣かないでよ」
「……泣いてないわよー……綺麗よ、菜穂」

私は少し恥ずかしくて
微笑む

「菜穂!」
「菜穂ちゃん!」

するとそこに紀衣さんと明美が入ってくる

「うわぁ!綺麗ね!」
「…菜穂………めちゃくちゃ綺麗!」
「ありがとう」

紀衣さんは、小さな子供をつれて微笑んでる

「桐さんに、そっくりですね」
「そう?」
「きらきらー」

桐さんと紀衣さんは去年結婚して、今は子供を持ち三人で暮らしている。

< 193 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop