君がいた夏
「新婦は、どんなときも新郎を支え、愛することを誓いますか?」
誓いの言葉が始まる。
神父の言葉に私はしっかりうなずく
「はい、誓います」
「では、新郎はどんなときも新婦を支え、愛することを誓いますか?」
「はい、誓います」
優陽も、しっかりとした口調で答えた。
「では、指輪の交換と、誓いのキスを」
私は指を出す
「……菜穂、これからもずっと、一緒にいような」
「うん…」
薬指に指輪がはめられる。
私も指輪をもって優陽の手にはめる。
「……大好きよ」
「俺もだよ」
私たちはお互い笑いあって
そして
誓いのキスをした………