君がいた夏


ずっと心の中に不安が渦巻いてる

もしかしたら
もう、先輩の横に特別な存在がいるのかもしれない。

「・・・・どうしよ・・・」


私は座り込んだ

携帯を握りしめながら
気持ちを落ち着けていく

大きく深呼吸をして
立ち上がる

あと数センチの距離を
縮めていきたい

この距離を遠ざけたくない

やっと少しだけ
近づくことができた


あなたの心の奥に触れた気がした

あなたを支えたいと心から思えた

この気持ちをなかったことになんてしたくない


だから
怖がらずに聞こう。

“きい”ちゃんという存在が
先輩にとってどういうものなのか
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