君がいた夏
私たちもその後すぐ
喫茶店を出て、私は明美と歩く
「それじゃ、私はここで」
「うん、また明日ね」
「明日から文化祭の準備始まるね。菜穂実行委員じゃん」
「あ、そうだった・・・」
「頑張って。じゃ」
「うん」
明美の後ろ姿を見つめる
「明美っ!!!」
私はその後ろ姿に叫んだ
振り向く明美
「ありがとう、いつも支えてくれて!!!」
「何いってるの、親友でしょ」
そう叫び返した明美は
あははと笑って手をふった
振りかえして私も歩き出す
大丈夫。
大丈夫だよ。
私は歩ける
先輩がいなくても歩いていけるって信じたい。