君がいた夏
「なにそれ」
私たちはお互い顔を見合わせて笑った
「明日は文化祭だね。菜穂、実行委員でしょ?頑張って」
「うん、ありがとう」
「じゃ、また明日ね」
手をふって歩き出す明美
私は空を見上げた。
先輩・・・
あなたを諦めるなんてできないのかな。
だけど
前を向きたい気持ちもあるの
自分の気持ちがごちゃごちゃ混ざって、ただ胸が痛くなる
そんな中途半端な思いを抱いたまま
私は文化祭を迎えた・・・