君がいた夏


「いらっしゃいませー」
「お化け屋敷はいかがですか?」
「縁日やってます!是非来てください」

待ちに待った文化祭。
にぎわう学校内は色々な店が並んでいる

私たちのクラスは、喫茶店

女子はスカートにブラウスと赤いリボン、頭にはヘッドドレスのようなフリルのヘアアクセ

「・・・これ、絶対メイド服だよね」
「まぁまぁ。菜穂可愛いよ?」

そう笑う明美の方が可愛い
男子は燕尾服を着てる。

「菜穂ー、店番頼んで良い?」
「良いよ」

私は店番に立つ

「いらっしゃいませー、何名様ですか?」
「っと・・・2名です」
「2名様ですね」

そう言って2人の男子生徒を見る

「あれ、歩?」
「え?・・・菜穂?」

後ろにいたのは歩だった。

「来てくれたんだ」
「あー・・・うん。まぁ」
「ありがとう。どうぞ」

私は席に案内する

「ご注文は?」
「じゃあ、プリン2つ」
「なぁ、歩の知り合い?・・・まさか彼女?!」

え?
私は思わず目を見開く

「はぁ?違うよ」
「ふーん」

さらりと答える歩
私も何回もうなずく
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