君がいた夏
「ここって・・・」
「俺の、マンションの休憩ルーム」
「そうなんだ」
私はバスタオルをつかんで顔をあげる
「自分で、ふくよ。ありがとう」
「おう」
私はふきながら、目を固く閉じた。
「っ」
ふいに、歩の手が私の頬に触れる
「泣いてんの?」
「え・・・・」
私は初めて涙が出てたことに気づいた。
「ほんと、だ」
そう言って笑うと、歩が私を抱きしめた。
「なんで、アイツなんだよ。お前を苦しませるだけだろ?・・・・どうして、そんなに傷ついてるのに、アイツを思って泣けんだよ・・・・」
「歩?」
「もう、苦しんで泣いてるとこなんて見たくねぇよ」
私は歩の言葉に、少しだけ笑って、歩の腕をつかんだ
本当はこの温もりにすがりついてしまいたい。
だけど、歩の優しさに頼るのはただの、弱さだから。
「なんでだろうね。自分でも分かんないの」
ゆっくり自分の気持ちを自分の言葉で伝えていく。
「あんなに、裏切られてるのに、先輩を思って泣いちゃうのは、多分・・・先輩がどんなに辛いか、知ってるから。同情かもしんないし、ただのバカだけど、どうしても、先輩を・・・・」
「ちょっと待って」
さえぎる歩。
私は歩の顔をみる
歩は切なそうに笑って、私の肩を掴んだ
「先に、俺をふって?」
「え?」
「もう、気づいてるだろ?俺の気持ち」
「俺の、マンションの休憩ルーム」
「そうなんだ」
私はバスタオルをつかんで顔をあげる
「自分で、ふくよ。ありがとう」
「おう」
私はふきながら、目を固く閉じた。
「っ」
ふいに、歩の手が私の頬に触れる
「泣いてんの?」
「え・・・・」
私は初めて涙が出てたことに気づいた。
「ほんと、だ」
そう言って笑うと、歩が私を抱きしめた。
「なんで、アイツなんだよ。お前を苦しませるだけだろ?・・・・どうして、そんなに傷ついてるのに、アイツを思って泣けんだよ・・・・」
「歩?」
「もう、苦しんで泣いてるとこなんて見たくねぇよ」
私は歩の言葉に、少しだけ笑って、歩の腕をつかんだ
本当はこの温もりにすがりついてしまいたい。
だけど、歩の優しさに頼るのはただの、弱さだから。
「なんでだろうね。自分でも分かんないの」
ゆっくり自分の気持ちを自分の言葉で伝えていく。
「あんなに、裏切られてるのに、先輩を思って泣いちゃうのは、多分・・・先輩がどんなに辛いか、知ってるから。同情かもしんないし、ただのバカだけど、どうしても、先輩を・・・・」
「ちょっと待って」
さえぎる歩。
私は歩の顔をみる
歩は切なそうに笑って、私の肩を掴んだ
「先に、俺をふって?」
「え?」
「もう、気づいてるだろ?俺の気持ち」