君がいた夏

初デート


先輩と付き合い初めて1ヶ月
私は、毎日幸せを噛み締める毎日だった。

「おはよ」

そんな声が聞こえて顔をあげると
マフラーを巻いた優陽が私の前にたっていた。

「おはよう」
「じゃ、行こっか」

毎朝一緒に登下校をする。
最初は、すごく緊張した私も段々となれてきていた。

「寒い・・・」

今日は特別冷えると言ってたのに、手袋を忘れてしまった。

「ん」

そんなとき差し出されたのは先輩の大きい手

「寒いんだろ?繋ごうよ」
「うん!」

その手に自分の手を重ねる

「冷えるなー。風邪ひくなよ?」

そう言って私の頭をなでる。

これ癖なのかな?
よくやられる気がする。

今だにこれは、照れてしまう


二人で歩いてる幸せが
この空間に溢れている。

優陽の隣にいれることが
今はすごく幸せなんだ。
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