君がいた夏
日曜日、私は少し早めに待ち合わせ場所にいった。
「ふう・・・変じゃ、ないよね?」
私は近くのショーウインドウで髪を整える。
「ごめん、待たせた?」
そう言って走ってくる優陽先輩。
「大丈夫です」
「そっか。………私服だと変な感じだな」
「え?」
先輩は私の頭に手を置く。
「……可愛いってこと」
「っ」
私は体が熱くなるのがわかった。
絶対いま、顔赤い!
「顔真っ赤だな」
「は、早くいきましょう!」
「はいはい」
先輩は楽しそうに笑ってる。
そんな先輩だって、すごいかっこいい。
ちゃんと、釣り合っているかな……
「どした?」
急に静かになった私の顔をのぞく先輩。
「なんでもないですよ」
そんな事は気にしないことにしよう。
今日はおもいっきり楽しむ!
そう思って笑う
「そ?じゃ、いこうか」
先輩は私の手を当たり前のようにとって、歩き出す。