イジワルアルジとワルツ
雨のなか、君に見つけられる。
ザーザーと止まぬ雨は、私の体に非常に雨粒をぶつける。
立ち止まってはいけない。
立ち止まったら、この雨に体温を奪われて、倒れこんでしまうか。
はたまた、『アイツラ』につかまって殺されるか。
どちらにしろ、私はきっと命を起こすだろう。
命尽きるとき、人はくだらないことを考えてしまうらしい。
私はただ普通の少女として生きていられたならば、今こんな思いをしていなかったのだろう。
そんなことを永遠と考える。
考えるうちに視野がぼやけて見えなくなってきた。
私の永遠はどうやら、ここで終わってしまいそうだ。