【長】Photo*Jumper
廊下を進んで今、非常階段にいる。




冷たい風が2人の間を吹きぬけた。




「お前さぁ・・・・・。」




『お前』と言う言葉に驚きが隠せない。




奏斗は滅多にウチに使わなかったから。




「ぇ、何?」




怖くて無理して笑う。




「ワザと笑ってんなよ。」




奏斗の顔を見るのが怖い・・・!!




背中が凍りつく。




「・・・奏斗?」




「わかんだから、無理して笑うな。」




そっと顔を上げると雰囲気が変わっていた。




まるで心配する親のような目。




さっきまでとは全然違う・・・。




ホッと安心したと同時に泣いた。




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