【長】Photo*Jumper
「これは奏斗の人生よッ!?


 自分の夢を1番に考えなさいよ!


 稀緒はひとりでもう追ってるの!


 確かに心配かもしれないッ!


 今まで14年も一緒にいれば。


 でも一生稀緒に縋ってるつもり!?


 そんなの奏斗の人生じゃない!


 もっと自分のために生きなさいよ!


 そんなヘタレじゃプロになんて


 なれる訳ないでしょーがッッ!!」




梨穂が一息ついた。




確かに俺はなぜ行かない?




なぜ自分の夢を遠ざけようとする?




確かに稀緒と離れるなんて怖い。




でも夢には恐怖だってつき物・・・。




もしかしたらチャンスはもう来ないかもしれない。




じゃあ悩む必要ねぇーじゃん。




「決めた?」




「あぁ。」




梨穂は最後に『稀緒には自分で伝えな』と言った。




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