【長】Photo*Jumper
○●奏斗SIDE●○




生徒会の3年生を送る会の準備途中に




陰は稀緒に食らいついた。




看板を整えるために




“第”という文字の下に行った瞬間、




ワイヤーがゆるみ、




ステージ上へと落下した。




俺は全く助けてやれなかった。




看板は端の方だけ稀緒に触れた。




でもショックからかもしれない。




稀緒が起き上がらない。




声も上げずに、倒れていた。




だから俺は梨穂にその場を任せ




体育館を飛び出した。




先生を呼びに行くためでもあった。




でも、ホントはいつも元気で頑張ってる




稀緒の弱いところを見たくなかったんだ。




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