【長】Photo*Jumper
「―――って言われた。」




「だからお前も強い意志を持て。
 目が見えなくなった訳じゃないんだ。
 光は失ってはないんだから。
 夏の芸術展もちゃんと出せよ。」




グッと涙をこらえながら




強く頷いてみせた。




「よしっ!!
 んじゃ、俺帰るわ。
 泣いてんなよ。」




よしよしと頭をなでられる。




幼稚園児じゃないんだけどな。




たまには奏斗の優しさに




文句は言わずにふれてみた。




大きな手にちょっとドキドキして




心臓が高鳴る。




また顔が火照ってきた。




そしてウチの顔を覗くと




「おやすみ。」と言って




病室から出て行った。




明日は菜都未に全てを打ち明ける。




ある意味勝負の日。




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